●写経
法華経に「この経を受持し、読誦し、解説し、書写し、説の如く修行すれば、よく大願を成就
す」と書いてあるそうです。
写経の目的は、経典の流布もありましたが、供養、信仰、功徳の思想に基づいて書写されてき
ました。
私の場合、写経からではなく読経から始まりました。
霊障で、痛みに苦しんでいた同居人を何とかするために、最後の手段とばかりに、般若心経、
観音経と一心不乱に読んだことを思い出します。
何故か、読経すると痛みが治まるのです。
そしてそれからは、お経とはパワーがあって素晴らしいものだと、感じるようになりました。
人間の力でどうにもならない時は「神仏を頼る事しか出来ない!」と思いました。
そして、見えない神仏の世界を、信じるようになっていきました。
色々な仏尊にあわせて、お経をもっと知りたいと思うようになり、そして、いつのころからか
写経するようになり、お寺に納めたいと思うようになってきました。
そこへ、観音巡礼するという機会が出来た事で、納経するチャンスが増えました。
自然な流れに沿って起こりました。
お経は、書いたり、読んだり、勉強することで、功徳に繋がります。
そして、その功徳を、生きとし生けるものに回向して善行を積むので、果を得ること(願いが
叶う)が出来るのではないかと思います。
この回向するという気持ちは、とても大切です。
皆が幸せになるようにと、パワーを送るのと同じ意味があります。
自分と他人の幸せ、2つの車輪があって、前進できます。
どうにもならない苦しいとき、心を鎮め、写経をしてみてください。
貴方の大切な時間を、仏尊のために割いて写経をするのですから、字が上手い下手は関係な
く、その行為だけでも尊いものなのです。
そして、仏閣で写経を納めましょう。
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★写経の流れ
・祈願したいことなどを、決めておきます。
・手を洗い、口を水ですすぐ。
・墨をすります。(本格的に行う場合)無ければ墨汁で書きます。
・塗香があれば、手に付けます。
・合掌して、心を鎮め書き始めます。
・書き終わったら、書いたものを読み上げます。
・合掌して終了です。
※ポイント
・「懺悔文」という日々積み重ねている罪を懺悔する言葉と、「開経偈」という
仏様の教えを理解したいと願う言葉を書いてから、「般若心経」や「観音経」を書くと
よいでしょう。
・本格的な、祈願の場合は、墨をすって書くと良いでしょう。
・お経の意味というのは、わからない事だらけですが、わからないなりにも、色々な人の訳
したものを、読んでいくと良いでしょう。
・「書いて」「読んで」「意味を知る」事を念頭に行っていくと良いでしょう。
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